機密情報の入ったHDDのデータ復旧で業者が気をつけるポイント

2021-6-29

データ復旧を専門業者に依頼する方の中には、機密情報の復旧を依頼される方も多いのではないでしょうか?そのため、外部に漏れてはいけないデータを業者に預けることに不安を感じてなかなか依頼できないという方も少なくはないでしょう。

しかし、データ復旧業者が機密情報の復旧を依頼された場合に気をつけているポイントを知ることができれば、安心して依頼できると考える方は多いことでしょう。そこで、この記事では機密情報の入ったHDDのデータ復旧で業者が気をつけているポイントについてご紹介していきます。

また、データ復旧業者の利用が初めての方に向けて、特徴や信頼できる業者の選び方などもご紹介しています。重要なデータの復旧を依頼される方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

 

データ復旧業者とは?

ここでは、まず「データ復旧業者とはどのような業者なのか?」についてご紹介していきます。最近では自分でデータ復旧を行う方法もあるため、業者に依頼したことがないという方も多いでしょう。

しかし、トラブルの原因によっては自分で対応できない場合もあるので、その際には業者に依頼しなければならなくなってしまいます。そのようなときに、業者の特徴を知っておくと安心して依頼することができますよ!

 

さまざまなメディアに対応している

データ復旧業者は、その名の通りデータ復旧を専門としているプロの業者です。そのため、HDDをはじめとするさまざまなメディア(記憶媒体)に対応しているので、トラブルが派生した場合は気軽に相談することができます。

例えば、個人であれば外付けHDDやパソコンに内蔵されているSSD、企業であればデータの共有に便利なNASや社内サーバーなど、このような機器に対応しています。ですので、データ復旧業者は個人だけでなく、企業や行政なども利用されていることがあります。

 

技術力が高く復旧成功率が高い

データ復旧業者では専門的な知識と高い技術力を持つスタッフが在籍しています。また、復旧作業を行うための適切な設備も整っているため、安全な作業を行うことが可能となっています。

さらに、記憶媒体は年々進化しているので、最新のメディアに対応できるよう常に新しい技術を取り入れていると言われています。他にも、データトラブルの原因を問わずどのような障害にも対応できる技術力を持っているのも特徴の1つです。

障害の原因には「論理障害」「物理障害」の2つに大きく分かれており、論理障害であれば専用の復旧ソフトを使うことで業者に依頼することなく自分でデータを復元することができます。

しかし、物理障害の場合は復旧ソフトを使用することができません。ですが、専門業者であればそうした障害にも対応していますし、専門的な知識と高い復旧技術によって高い復旧成功率を誇っています。

 

急な復旧作業にも対応している

データ復旧業者によってサービス内容は異なりますが、多くの業者では急な復旧作業にも対応しているところがあります。この日までにデータを復元してほしいなど、依頼者の要望に合わせたサービスを提供できるのも業者の大きな特徴の1つです。

データトラブルは突然起きてしまうものなので、トラブルに気づいたものの目的のデータが早急に必要だという場合も少なくありません。そのような場合でも、プロに相談することで期日までに対応してもらうことができるので、急ぎでデータ復旧を希望する方は一度相談してみると良いでしょう。

 

セキュリティ管理を徹底している

データ復旧を業者に依頼する場合、個人情報をはじめとするさまざまなデータを保存した機器を業者に預けなければなりません。このようなデータは情報資産として取り扱われるので、業者側では依頼者から預かっている情報をしっかりと守るために徹底したセキュリティ管理を行っています。

また、「同じ業者の社員であれば誰でも依頼者のデータを閲覧できるのでは?」といった点が気になるところ。ですが、同じ業者の社員でもデータ管理担当者でなければ取り扱うことができないようになっているようです。

このような徹底したセキュリティ管理を行うことで、依頼者から預かっている機密情報の漏洩を防止する対策を行っています。

 

機密情報の復旧作業で業者側が気をつけていること

データ復旧業者はあらゆるメディアや障害に対しての復旧作業を行っている専門業者です。そんな専門業者では依頼されたデータが機密情報である場合もあるため、いくつかの点に気をつけてサービスを提供しています。

ここでは、データ復旧業者が機密情報の復旧依頼を行けた際に気をつけているポイントについてまとめてみました。安心して依頼するためにも、以下でご紹介する内容をぜひ参考にしてみてください。

 

厳しい基準に基づいた管理・保護

機密情報はもちろんのこと、依頼者から預かっているデータはJIS規格や国際規格などの厳しい基準に基づいて厳重に管理・保護しています。そのため、個人はもちろん法人からも安心して依頼できるセキュリティを完備しています。

また、データや情報の取り扱いに関しては、依頼を検討している専門業者に問い合わせることで確認できます。業者によって取得しているセキュリティ管理が異なるので、機密情報のデータ復旧を依頼される場合は事前に確認しておくとより安心して利用することができるでしょう。

 

確認以外の理由でデータ・ファイルを開かない

機密情報というだけあって、このような情報は他人に見られてはいけないもの。たとえデータ復旧業者であったとしても、依頼側は復旧依頼したデータは見られたくないと考えることでしょう。

しかし、データ復旧に成功・失敗は実際にデータを開いてみなければ確認することができないため、依頼した機密情報のデータ・ファイルは開かれてしまいます。ですが、開けるかどうかを確認できれば良いだけなので、情報そのものを見られることはありません。

つまり、必要な作業以外でデータを開く・見るといった行為をしないように、データ復旧業者は気をつけていることが伺えます。

 

<h4>突然の災害にも対応できる対策を行っている

データ復旧業者は急ぎの依頼にも対応できるように、突然に災害にも対応できる対策を行っています。例えば、自然災害によって停電してしまった場合でも期日までに復旧できるように、自社に発電機を設けている業者もあります。

特に、機密情報のデータ復旧は依頼者側としても早急に対応してもらいたい場合が多いので、突然の災害トラブルにもしっかりと対応し、要望通りの期日までに復旧作業を終えられるよう対策を行うことで気をつけているようです。

 

機密情報の復旧依頼はDRAJ加盟企業がおすすめ

データ復旧サービスを提供している業者は数多く存在していますが、中には悪徳業者も存在しています。ちなみに、インターネットで検索した場合、検索上位に表示される業者は安心だと考えている方が多いようですが、これは大きな間違いです。

検索上位への表示はお金を払うだけで簡単に行えるので、悪徳業者である可能性は十分に考えられます。また、悪徳業者に機密情報のデータ復旧を依頼した場合、情報漏洩の危険性も考えられるので、重要データを悪用されてしまうかもしれません。

しかし、DRAJ加盟企業であればそのような心配はありません!というのも、DRAJはデータ復旧協会と呼ばれる企業団体であり、悪徳業者を撲滅に向けた活動を行っているからです。

加盟企業では厳重なセキュリティ体制を整え、高度な復旧技術を持ち復旧成功率が高いといった評価を得ている業者ばかりです。ですので、機密情報のデータ復旧を依頼される場合は、DRAJ加盟企業から選ぶようにしましょう。

 

機密情報に限らず預かったデータの管理には徹底している

データ復旧業者では機密情報はもちろんですが、依頼者から預かったデータは全て厳重に保管・管理されています。しかし、悪徳業者に依頼してしまうと重要なデータほど盗まれてしまい、外部に流出する恐れがあるので危険です。

そのため、厳しい基準に基づいたデータ管理を行うDRAJ加盟企業に依頼することをおすすめします。機密情報の取り扱いには細心の注意を払っているので、安心して依頼できる業者を探している方は加盟企業に相談してみてください。