SSDのデータ復旧料金の相場は?比較してみた

2021-8-30

データの処理速度が速く耐衝撃性や静音性に優れ、販売価格も昔に比べて安くなったことから、最近ではSSDを利用する方が増えていると言われています。また、外付けSSDであればHDDに比べてコンパクトサイズで重量も軽く、丈夫な作りをしているので持ち運び用のストレージとしても活用されています。

そんなSSDですが、何らかが原因でデータトラブルが発生してしまった場合、データ復旧が必要になってしまいます。そんなとき、プロのデータ復旧会社への依頼を検討する方は多いと思いますが、復旧費用が高額になる場合があるので躊躇している方も少なくはないでしょう。

そこで、この記事ではSSDのデータ復旧にかかる料金の相場についてご紹介していきます。復旧費用はデータトラブルの原因によって異なりますし、依頼先によっては同じ原因でも料金に差がある場合があるので、ぜひこの記事を参考にしてデータ復旧を行ってみてください。

 

データ復旧が必要となる原因

SSDをはじめとする記憶装置のデータ復旧費用は、発生したデータトラブルの原因によって異なります。そのため、現時点で発生している障害がどういったものなのかを把握できれば、ある程度の料金を想定することができるでしょう。

ここでは、そんなSSDのデータ復旧が必要となる原因についてまとめてみました。故障や不具合が発生するのは突然のことでも、以前から何らかの前兆が現れていると思うので、まずは以下の内容を参考にして原因を突き止めてみましょう。

 

落下・水没などが原因で物理的な障害が発生

データ復旧が必要となる原因には、機器そのものが故障することで発生する物理的な障害です。例えば、パソコンを持ち運んでいる最中に誤って落としてしまった、移動中に天候が悪くなり機器が雨に濡れてしまったなど、これらは故障の原因になります。

また、SSDの寿命が尽きた場合、内部の部品が経年劣化によって故障してしまうので物理的な障害が発生します。これらに心当たりがあるという方は、物理的な障害が発生したことでデータトラブルを引き起こしていることが考えられます。

ちなみに、最近では専用ソフトを使った自分でデータ復旧を行う方法がありますが、物理的な障害が原因の場合はデータ復旧業者でなければ目的のデータを取り戻すことができません。誤って専用ソフトを使った作業を行ってしまうと状態を悪化させてしまい、プロでも復旧が困難になってしまいます。

 

保存データの破損が原因で論理的な障害が発生

トラブルの原因には物理的な障害だけでなく、保存データの破損によってファイルが開けなくなる、またはデータを消失してしまう論理的な障害が原因の場合もあります。この障害が発生する原因には、人為的ミスによるデータ削除やエラーメッセージに従ってフォーマットを実行した場合に発生することが多いと言われています。

また、論理的な障害によるトラブルの場合は、専用のデータ復旧ソフトを使って自分で復旧作業を行うことが可能です。しかし、SSDのデータ復旧はHDDに比べて難易度が高いと言われているので、確実に復旧したい場合にはデータ復旧専門業者に相談することをおすすめします。

 

制御用プログラムの不具合

パソコンには、周辺機器やインターネットなどを動作させる役割を持つ制御用プログラムが保存されています。この制御用プログラムに不具合が発生していると、データの読み込みや書き込みができなくなる、空き容量の誤認識をするといった障害が発生します。

そんな制御用プログラムは定期的に最新版へと更新するが推奨されているのですが、場合によっては更新に失敗してしまうことがあり、これが原因で不具合が発生してしまうと言われています。更新を実行する場合には事前にデータをバックアップして、データトラブルのリスクを軽減しておきましょう。

 

SSDのデータ復旧費用の平均相場>

SSDのデータ復旧費用はデータトラブルの原因となる障害によって異なります。また、発生している障害には軽度・中度・重度のレベルに分けられており、障害レベルが高くなるにつれて費用も高くなります。

ここでは、障害とそのレベル別に分けたデータ復旧費用の平均的な相場をまとめてみました。ある程度の料金がわかればデータ復旧依頼を検討しやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。

 

論理的な障害なら約1万円~6万円

論理的な障害が原因の場合、軽度~中度であれば約1万円~5万円、重度になると約3万円~6万円が相場となっているようです。重度の障害レベルになると少し高めの費用となりますが、軽度~中度の障害レベルなら数万円でデータ復旧を依頼することができるでしょう。

障害レベルを見極める目安としては、誤操作でデータを削除した場合は軽度、制御用プログラムの不具合やフォーマットによるトラブルは重度のレベルとして扱われているようです。

 

物理的な障害なら約5万円~10万円以上

物理的な障害が原因の場合、軽度~中度であれば約5万円~10万円、重度になると約10万円~それ以上の費用が相場となっています。重度の障害レベルになるとより詳しく機器を調査しなければ見積もりが出せないので、具体的な費用は調査依頼をしてみないことにはわからないようです。

また、物理的な障害は復旧作業が難しいので、論理的な障害のデータ復旧に比べて基本的に復旧費用が高く設定されています。そのため、場合によっては20万円近くの費用が発生することもあるので、日頃から定期的にデータのバックアップを取っておくことをおすすめします。

バックアップデータがあれば故障したSSDを買い替える程度の出費で済ませることができるので、トラブル発生時にかかるコストを抑えることができるでしょう。

 

料金を基準に依頼先を選ぶのはNG

費用相場を見てわかるように、最低でも数万円のデータ復旧費用が必要になることがお分かりいただけたと思います。しかし、データ復旧会社によっては相場よりも格安でサービスを提供しているところがあります。

ですが、料金を基準として依頼先を探すのはNGです。というのも、信頼性の高い復旧会社は必ず相場に応じた費用でサービスを提供しており、相場以下の料金の提示は悪徳業者に多い傾向があるからです。

悪徳業者の場合、安い費用をチラつかせておきながら後々から高額な費用を請求するケースが多々見受けられるので、依頼費用が安いからという理由で依頼してしまうと後悔することになるので注意しましょう。

 

SSDに対応しているおすすめデータ復旧業者

SSDのデータ復旧にかかる費用は依頼する業者によって異なります。しかし、だからと言って料金の安い業者への依頼はリスクが伴うので、信頼できるデータ復旧会社の中から依頼先を選びたいものです。

ここでは、SSDのデータ復旧に対応しているおすすめのデータ復旧会社を3つまとめてみました。それぞれの料金も比較しながらご紹介しているので、プロへの依頼を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

 

デジタルデータリカバリー

こちらでは、まず依頼する機器の容量に応じて料金が異なります。500GB以上なら1万円~、1TB以上なら2万円~となっていて、具体的な費用に関しては機器の状態は復旧難易度によって決まります。依頼する機器の容量が少なく軽度の障害であれば安い費用で依頼できるかもしれませんね!

 

バッファロー データ復旧サービス

こちらでは、データ復旧費用が一律固定となっており、復旧費用は最低33,000円~となっています。原因となる障害やレベルごとに料金が固定されているので、依頼後に追加料金が発生する心配がありません。また、重度の障害レベルになると別途見積もりによって料金が確定する仕組みとなっています。

 

アドバンスデザイン

こちらでは、論理的な障害であれば33,000円~、物理的な障害であれば132,000円~といった料金になっています。バッファローと同じく、重度の障害レベルだと診断された場合には、別途見積もりによって料金が確定するので、見積もりを確認してから依頼することができます。

 

SSDのデータ復旧費用にはそれなりの費用が必要

ご紹介したおすすめのデータ復旧会社は、信頼性や復旧技術が高く安心して依頼することができます。しかし、ご紹介した内容を見てわかる通り、決して安い費用で依頼できるという訳ではありません。多少の違いがあっても、最低でも数万円、場合によっては10万円を超える費用が必要になることを理解しておきましょう。もし業者選びで悩むようなことがあれば、DRAJ加盟企業に相談してみましょう。企業も利用しているほど信頼性の高いデータ復旧会社が所属しており、安心してデータの復旧を依頼できますよ。