crcエラー(巡回冗長エラー)とは?その原因と対処法

2020-1-9
crcエラー(巡回冗長エラー)とは?その原因と対処法

パソコンの使用中に「crcエラー」または「巡回冗長エラー」というメッセージが表示されたことはありませんか?これはデータの読み書きをする部分が破損・劣化している際に表示されるエラーメッセージです。

今回は、そんなcrcエラー・巡回冗長エラーの原因とその対処法についてご紹介していきます。原因と対処法を知っていれば突然エラーが起きても慌てる心配がないので、ぜひ参考にしてみてください。

 

エラー発生の主な原因

エラーが発生する原因は、以下でご紹介する3つです。データを記録・保存する箇所のトラブルなので、大切なデータを守るためにもそれぞれの原因を知っておきましょう。

HDDの物理的な故障

エラーが表示される原因の1つ目は、HDDの物理的な故障です。HDDにはデータの読み書きを行う円盤型のプラッターと磁気ヘッドというものが内蔵されています。そして、本来であればお互いが触れないように少しだけ隙間が空いており、その状態でデータの読み書きが行われます。

しかし、何かが原因でお互いが触れてしまうとキズが入ってしまい、データの読み書きができなくなるためエラーが発生すると言われています。ちなみに、この場合は物理的な故障によるものなので、フォーマットの実行では改善できません。

 

SSDやUSBメモリの劣化・故障

エラーが表示される2つ目の原因は、SSDやUSBメモリの劣化や故障です。これらはおなじ記憶媒体であるHDDと比べて耐久性に優れているため、寿命が長く故障しにくい機器となっています。

しかし、どれだけ優れた機器でも長年使用していれば劣化してしまいます。そのため、劣化による不具合や故障が原因となりエラーが発生することがあります。また、内部にはフラッシュメモリとメモリコントローラーが内蔵されています。

フラッシュメモリのみの故障であればデータの読み出しが可能ですが、メモリコントローラーが故障した場合は読み出しさえもできなくなります。

CDやDVDの経年劣化

エラーが表示される3つ目の原因は、CDやDVDの経年劣化です。これらは色素にレーザー光線を照射することでデータを記録する仕組みとなっています。しかし、色素は紫外線によるダメージを受けやすく、保管場所によっては数ヶ月でデータの読み込みができなくなります。

そのため、古いCDやDVDを使用した際にエラーが表示される場合は、経年劣化が主な原因になるでしょう。

 

エラーが出たときの対処法

crcエラーが出たときは、まずデータ復旧ソフトを使って必要なデータを復元しておきましょう。復旧ソフトは無料で利用できるフリーソフトがあるので、コストをかけずに対処することができますよ!

また、復元したデータの保存用として外付けの記憶媒体も準備しておきましょう。データ復旧が完了したら機器の健康状態を確認します。こちらも無料の診断フリーソフトがあるので、インストールしておきましょう。

CDやDVDの場合は、他のパソコンや外付けのドライブなどでデータの読み出しができる場合があります。もしもキズが付いている場合は専用クリーナーを使うことで読み出しが可能になる場合があるので、ぜひ試してみてください。

 

データ復旧ができないときは専門業者へ

対処法でご紹介したデータ復旧ですが、機器の状態によっては失敗することがあるようです。その場合は無理に復元作業を行うとかえって機器の状態を悪化させる可能性があるので、安全にデータを救出するために専門業者に依頼することをおすすめします。

 

関連記事一覧

物理障害とは?故障の症状から判断する方法

信頼できるデータ復旧会社の特徴と選び方

気をつけたいデータ復旧会社の特徴とは?