物理障害とは?故障の症状から判断する方法

2020-1-10
物理障害とは?故障の症状から判断する方法

管理しているデータの読み書きができない、または消えてしまったという経験はありませんか?このようなデータトラブルが発生した場合、物理障害が起きている可能性があります。とはいえ、人によっては「物理障害って何?」と疑問に感じる方もいるでしょう。

そこで、今回は物理障害についてご紹介して行きます。データトラブルには論理障害というものもあるので、故障の症状を知っておくと発生している障害を判断することができますよ!

 

「物理障害」ってどんなデータトラブルなの?

データトラブルには大きく分けて「物理障害」「論理障害」の2種類に分けられています。そして今回ご紹介する物理障害ですが、発生の原因には経年劣化による内部パーツの故障や、衝撃・水没などがあります。

ちなみに、特に多い発生原因はHDDの故障によるものだと言われており、正常な状態に戻すには新しいパーツへの交換が必要になるでしょう。また、HDDは精密機器なので自分で修理することはできません。

ネット上では機器を分解して行う修理方法を紹介しているところもありますが、小さなホコリが1つでも付着するとデータの読み書きを行う磁気部分が破損してしまいます。そうなるとデータ復旧率が大幅に低下してしまう、または復旧不可能になるので、障害が発生しても自分で分解・修理を行わないようにしましょう。

 

障害を判断する故障の症状とは?

物理障害が発生した場合、以下のような症状が現れると言われています。

  • ・パソコンを起動すると焦げ臭いニオイがする
  • ・聞きなれないカラカラ音やひっかくような音がする
  • ・パソコンがHDDを認識しない

 
これらの症状は、内部パーツが故障したことで障害が発生したときの症状です。普段とは違いニオイや音が発生する、機器の認識がされないという問題が発生するので、パソコンの基本操作しかできない方でも気づくことができるでしょう。

また、以下でご紹介する症状は障害発生の予兆だと言われています。

  • ・データの読み書き速度が遅くなる
  • ・パソコンの起動音が普段よりも大きい
  • ・頻繁にエラーが発生する

 
これらの症状はまだ障害が発生していない状態ではありますが、いつデータトラブルが起きてもおかしくない状態です。しかし、新しいパーツに変えることで問題を解決することができるので、知識と経験がある方は自分で交換作業を行ってみてはいかがでしょうか?

 

障害発生時にやってはいけない注意点

データトラブルの解決法として「データ復旧ソフト」の利用がおすすめされていますが、物理障害が原因の場合は利用できません。というのも、復旧ソフトは論理障害のみ使用できるものとなっています。

パーツが物理的に故障・破損している場合の使用は状態の悪化に繋がりますし、最悪の場合は復旧不可能になるので危険です。そのため、HDDの故障等で障害が発生した場合の復旧ソフトの使用は避けましょう。

また、障害発生の予兆が現れた場合はデータのバックアップを取り、その後は電源を切って使用を避けてください。特に、障害が起きている状態でのパソコンの使用は状態の悪化に繋がるので、速やかに使用を中止しましょう。

 

物理障害は専門業者に相談しよう!

物理障害は経年劣化や衝撃・水没など、物理的な機器の故障が原因で発生するデータトラブルです。データが開かない、または消えた場合は自分で復元することができないので、重要なデータを保管していた場合は専門業者への依頼が必要になります。

データ復旧ソフトでは復元することはできませんが、専門業者であればかなりの確率で復元可能です。データトラブルに関する相談も気軽にできるので、トラブルの原因がわからない方やどうしても取り戻したいデータがある方は、ぜひ専門業者を利用してみてください。

 

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