HDDのデータ復旧の相場は?業者の選び方も解説

2020-12-28
HDDのデータ復旧の相場は?業者の選び方も解説

記憶装置であるHDDは、パソコン本体に内蔵されているものだけでなく、それだけでは保管しきれない大量のデータの保管場所として外付けタイプのものも存在します。そんな記憶装置は長期的な使用、または何らかのトラブルによって故障や不具合によってデータの取り扱いができなくなることがあります。

そんなときに頼れる存在となるのがデータ復旧業者ですが、実際の復旧費用が気になって相談できない方は多いのではないでしょうか?また、復旧を依頼するにしても業者の選び方がわからないという方も多いでしょう。

この記事では、HDDのデータ復旧にかかる費用相場や業者の選び方についてご紹介していきます。費用相場はあくまでも目安ではありますが、大体の費用を知ることができれば予算を考えやすくなりますし、業者の選び方を知っておくと目的のデータを取り戻せる可能性が高くなりますよ!

 

データ復旧費用は障害の種類・レベルで異なる

データ復旧にかかる費用は、どのような障害によってトラブルが発生しているのか、障害レベルはどの程度なのかによって異なります。そのため、場合によっては高額な費用が発生することもあれば、思っていたよりも費用が安かったということもあります。

ここでは、HDDのデータ復旧にかかる費用相場について、障害の種類やレベル別にご紹介していきます。目安となる費用がわかれば依頼を検討しやすくなるので、データ復旧が必要な方はぜひ参考にしてみてください。

障害の種類は2つ

HDDからデータの吸出しが必要になる原因には、大きく分けて「論理障害」「物理障害」の2つに分類されます。論理障害は機器自体に問題はないものの、システムファイルやデータファイルなどに不具合が発生している状態のこと。

一方、物理障害は経年劣化や衝撃・水没などによって機器や内部部品が破損している状態のことを言います。これら2種類の障害による復旧費用の違いですが、物理障害が原因となると高額になります。

その理由は、データ復旧を行う際に機器の分解・部品の修理やパーツ交換が必要になるからだと言われています。もしも何らかの衝撃を加えたことでデータが消えてしまった、誤って水没させてしまったという場合は、復旧費用が高くなると考えておいた方が良いでしょう。

障害レベルは大きく分けて3種類

ご紹介した障害のそれぞれには大きく分けて「軽度」「中度」「重度」の3種類の障害レベルに分類されます。軽度の障害レベルであれば費用が安く、レベルが上がるにつれて高額になっています。

例えば、同じ論理障害でも軽度であれば約1~6万円が相場となっていますが、重度になると10万円以上と高額な費用相場になってしまいます。また、物理障害になると軽度であれば約10万円前後が相場ですが、重度になると最低でも約20万円以上と非常に高額な相場となっています。

しかし、これらの費用相場はあくまでも目安となる料金なので、必ずしもご紹介した費用が発生するとは限りません。依頼する業者によっても同じ相談内容でも費用は異なるので、予算を立てる際の目安として参考にしてみてください。

明確な費用を知るには初期診断が必要

大体の費用ではなく明確な料金を知りたいのであれば、復旧業者に初期診断を依頼してみてください。データ復旧業者では依頼を受ける前に、状態の確認や見積りを出すために機器の初期診断を行っています。

また、多くの復旧業者では無料で初期診断を行っているので、気軽に依頼することができます。診断完了後は結果と見積りが依頼者に報告されるので、その時に明確な費用を把握することができますよ!

さらに、初期診断後の依頼キャンセルも無料であるケースが多いので、見積りを確認してから依頼の有無を決めることが可能。依頼を断れないといった心配がないので、どうしても取り出してほしいデータがあるという場合は、依頼を検討する業者に相談してみましょう。

 

データ復旧を依頼する業者の選び方

データ復旧を必要としている方の多くは、依頼先の業者をインターネットで検索している方が多いことでしょう。しかし、調べてみると数多くのデータ復旧業者が検索されるので、どこを選べば良いのかと迷ってしまう方は多いのではないでしょうか?

そこで、ここでは安心して依頼できるデータ復旧業者の選び方をご紹介していきます。選び方として5つのポイントに分けてまとめているので、ぜひ参考にして納得できる業者を探してみてください。

豊富な復旧実績を持っている

データ復旧業者を選ぶポイントとして大切なのが、豊富な復旧実績を持っていることです。実績が豊富であるということは、復旧成功率が高く利用者も多いことが伺えるので、信頼性を判断する有効な業者選びのポイントになります。

また、確かな実績を持つデータ復旧業者の多くは、ホームページにて依頼内容やその結果などをたくさん掲載しています。さらに、口コミでも高評価を得ているケースが多いので、依頼する前に一度確認しておきましょう。

復旧成功率を明確に公開している

信頼できる復旧業者の多くは、サービスに自信を持っているからこそ明確な復旧成功率をホームページ内で公開しています。例えば、「物理障害に対して90%の復旧に成功」のように誰もが見てわかる復旧率を公開しているので、安心して依頼できる業者であることが確認できるでしょう。

ちなみに、復旧成功率の低い業者ではハッキリとした数字を公開していない、または数字は公開していてもそれだけの復旧率を出した根拠が紹介されていないケースが多いと言われています。大切なデータの復旧成功には業者の技術力のよって左右されるので、重要な選び方のポイントの1つだと言えるでしょう。

依頼から復旧までの対応が速い

データ復旧を依頼する方の多くは、消失したデータが早急に必要である場合が多いのではないでしょうか?その際に依頼した業者の対応が遅くなってしまうと、目的のデータが必要なときに手元にない状態になるので依頼する意味がありません。

そのため、データ復旧業を選ぶときには依頼してから復旧完了までの対応の速さも重要なポイントになります。業者によっては復旧完了までの目安を公開しているところがあるので、そういった情報の確認もしっかりと行っておきましょう。もし記載がなければ、電話にてオペレーターに確認することをおすすめします。

高いセキュリティ対策を行っている

データ復旧を依頼する場合、業者側にパソコンや外付けHDDなど、機器を預けなければなりません。しかし、重要なデータ復旧を依頼する場合、情報漏洩などの危険が心配だという方は多いでしょう。

しかし、信頼できる業者であれば高いセキュリティ対策を行っているので安心して依頼できます。プライバシーマークの取得、IOS認証の認定を行っていることが記載されていることが確認できる業者であればセキュリティは万全なので、このような情報も確認しておきましょう。

充実した設備が整っている

データ復旧業者によって設備環境が異なるので、充実した設備の整った業者を選ぶことが大切です。設備が充実している業者にはHDDのメーカー別に豊富な部品やパーツを取り扱っています。

このような業者であれば必要な部品・パーツの取り寄せが不要なので、スピーディな対応が期待できるでしょう。データ復旧を急ぐ方であれば、依頼先の業者の設備もしっかりと確認することをおすすめします。

 

メーカー修理ではデータ復旧はできない

データ復旧を依頼する方の中には、「メーカー修理では対応してもらえないの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?結論から言うと、メーカー修理はあくまでも機器の修理には対応しているものの、データ復旧は行っていません。

HDDが正常に起動しなければ新品に交換するといった対応になってしまうので、データ復旧が目的の場合はデータ復旧業者に依頼しましょう。