外付けHDDが認識しない?原因と対応方法まとめ

2020-11-29
外付けHDDが認識しない?原因と対応方法まとめ

外付けHDDが認識しない?原因と対応方法まとめ

パソコンに内蔵されている記憶装置だけで保存しきれないデータがある場合、外付けHDDを使用しているという方は多いのではないでしょうか?簡単に取り外しが可能なので持ち運びができますし、大容量のものでも安価で購入できるので、データの保存や管理などの利用にとても便利な機器ですよね!
 
しかし、いざ使おうとするとパソコンに接続しても認識されないといったトラブルが発生することがあります。そうなると、すぐに必要なデータを扱うことができないので、おそらくこの記事を読んでいる方は、現状とても困っている状態なのではないでしょうか?
 
今回は、そんな外付けHDDが認識されないときの原因や対応方法についてご紹介していきます。原因を知ることで適切な対応を試すことができるので、ぜひこの記事を参考にしてトラブルの改善に役立ててみてください。
 

認識されないときの具体的な症状とは?

本来であればパソコンに接続すると自動的に認識されるので、特別な操作や設定をすることなく取り扱うことができます。しかし、何らかが原因で認識されない場合は以下のような症状が現れます。
 

  • ・パソコンに接続しても無反応
  • ・HDDとしての認識はされるがデータを開けない
  • ・電源は入っているのにHDDが稼働しない
  • ・そもそもHDDの電源が入らない
  • ・起動しているが聞きなれない音がする
  • ・接続すると初期化を促すメッセージが表示される
  • ・データへのアクセスが拒否されるエラーが表示される

 
外付けHDDを使用する際にこれらのような症状が現れている場合は、パソコン側が認識していない状態となっています。そのため、適切な対処を行うためにも、まずは認識されない原因を調べることが大切です。
 

主な原因は2つの障害に切り分けられる

外付けHDDが認識されない主な原因として、「論理障害」「物理障害」の2つに切り分けられると言われています。また、それぞれの原因によって対応が異なるので、まずはこれらの違いについて知っておく必要があるでしょう。
 
そこで、ここでは認識されない主な原因の詳細についてまとめてみました。これらの障害が発生する原因は何か、どのような場合に発生するのかを知っておくと、トラブルが発生したときでも大まかな原因を把握することができるでしょう。
 

データ障害によって発生する「論理障害」

論理障害とは保存データやファイルなどの破損・消失などによって発生する障害です。主に人為的ミスによってデータを消去してしまうなどが原因で発生することが多いと言われていますが、場合によっては何らかが原因でデータ障害を起こしているといったケースもあります。
 
例えば、トラブルが発生する前に強制的にシャットダウンを行っていた、落雷や災害によって停電したなど、このような場合でも障害が発生してしまうことがあります。しかし、理論障害の場合は機器そのものには問題ないというケースが多く、障害レベルが軽度のものであれば自分でデータ復旧を行うことが可能となる場合があります。
 

機器や部品の故障によって発生する「物理障害」

物理障害とは機器や部品が衝撃や劣化によって故障した際に発生する障害です。HDDは精密機器で作られているので、衝撃・熱・水没によるダメージを受けると故障しやすい機器となっています。
 
特に外付けHDDは持ち運びが可能なので、移動中にぶつけた・落としたなどの行為で衝撃を与えてしまう、急な天候の変化で雨水によって水没することもあります。他にも、使用しないときでも電源を入れたままにしている、または気温の高い場所で使用している場合は熱によるダメージを受けてしまいます。
 
また、HDDをはじめさまざまな機器には寿命があるので、使用年数の長いものになると経年劣化によって故障したというケースも少なくありません。そして、物理障害の場合はプロでなければデータ復旧を行うことができず、ムリに復旧しようと試みると状態が悪化してしまい復旧困難になる可能性が高くなります。
 

2つの障害以外に考えられる原因

前章では外付けHDDが認識しない主な原因として2つの障害をご紹介しました。しかし、場合によっては障害以外の原因によって認識できないこともあると言われています。それでは、障害の発生以外に考えられる原因には何があるのでしょうか?
 
ここでは、2つの障害以外に考えられる認識されない原因についてまとめてみました。ご紹介する原因によってはちょっとした対処で改善できるものもあるので、知っておくともしも認識されないトラブルが発生しても焦ることなく対応することができますよ!
 

そもそも正しいケーブルの接続ができていない

認識されないトラブルが発生した場合にまず試してもらいたいのが、ケーブルの接続状態です。というのも、絶対に使用するものだからという認識があるせいか、正しく接続しているつもりが、実は電源ケーブルがコンセントから抜けていたというケースがあります。
 
または、電源ケーブルは接続できているがHDDとパソコンを繋ぐUSBケーブルが接続できていなかったという場合もあります。この状態だとHDDの電源は入っているのに認識できないので、多くの方は機器が故障したと勘違いしてしまいます。
 
このように、ケーブルの接続ミスによるトラブルは以外と多いので、まずは接続状態を確認してみてください。
 

十分な電力が供給できていない

外付けHDDは製品によって消費電力の高いものがあります。そのため、十分な電力が供給できていない場合、ケーブルが正しく接続されていても認識されないことがあります。例えば、さまざまな機器の電源ケーブルが差し込まれたタコ足配線を使用している場合、本来供給されるはずの電力が分散されているので電力不足になってしまいます。
 
そのため、タコ足配線を使用しているのであれば、一度壁に設置されているコンセントにさして接続を試みてください。もしもこの方法で認識された場合の原因は電力不足になるので、機器や保存データには問題ないと言えるでしょう。
 

接続に使用するケーブルが破損している

正しい接続がされている、十分な電力が供給されているはずなのに認識されない場合は、電源ケーブルやUSBケーブルの破損が原因かもしれません。使用しているケーブルがよじれている、または折れ曲がった状態という場合は、見た目に変化はなくても中で断線を起こしていることが考えられます。
 
そのため、もしも予備のケーブルをお持ちの場合は、そちらを使って再度接続を試してみてください。ちなみに、ケーブルが重たいものの下敷きになった状態で使用している、折り曲げるようにして保管・持ち歩きをしていると断線を起こしやすくなるので注意しましょう。
 

認識されないときの対応方法

ここでは、外付けHDDをパソコンに接続しても認識しないときに役立つ対応方法をまとめてみました。場合によってはご紹介する方法で認識させることができるかもしれないので、お困りの方はぜひ試してみてください。
 

ケーブルの接続状態を確認

先ほどもお伝えしましたが、まずはケーブルの配線状態を確認してみましょう。この時点で接続ミスが発見されたなら、正しく接続するだけで認識させられる可能性があります。特に、購入したばかりの機器であれば故障しているとは考えにくいので、まずは配線状態から確認してみてください。
 

新品のHDDなら初期化を実行

基本的に販売されている機器は接続するだけで使用できるようになっているのですが、商品によっては初期化を行う必要があるという場合があります。この初期化は使用するパソコンに対応させるために必要な手順となっていて、接続時にドライブへのアクセスが不可能というであることを示すメッセージが表示された場合に行う必要があります。
 
しかし、すでにデータを保存しているHDDには初期化を行うのはNGです。というのも、初期化すると保存データは全て消失してしまうので、仮に認識されるようになったとしても中身が空っぽになるので注意してください。
 

データ復旧ソフトを使う

原因が論理障害だった場合は、データ復旧ソフトを使用することで保存データを取り出すことができます。復旧ソフトには無料のものもあるので、気軽に試すことができます。1つの対応方法として覚えておくと、いざというときに役立つでしょう。
 

データ復旧業者に依頼する

原因が物理障害だった、または何を試しても認識されないという場合は、データ復旧業者に依頼してみましょう。お使いのHDDは今後使用できないかもしれませんが、安全かつほぼ確実に保存データを取り出してもらうことができますよ!
 

機器そのものに異常があるならプロに相談しよう!

単なるケーブルの接続ミスや電力不足が原因の場合は、誰でも簡単に改善することができるでしょう。しかし、ご紹介したどちらかの障害が原因である場合は、プロのデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
 
データ復旧ソフトを使った方法もご紹介しましたが、障害レベルによっては復旧できないこともあります。また、障害が発生している状態で使用を続けていると状態悪化に繋がる可能性が高いので、大切なデータを保存しているのであればデータ復旧業者の利用を検討してみてください。