HDDとSSDの違いとは?特長を比較

2021-4-7

パソコンには必ず記憶装置が内蔵されていますが、これまではHDDが使用されることが一般的となっていました。しかし、最近ではタワー型だけでなくノート型にも同じ記憶装置であるSSDが採用されることが多くなっています。

そんな記憶装置ですが、HDDとSSDではどのような違いがあるのかと疑問に感じている方はいませんか?実は、データの読み書きを行うといった点ではどちらも同じ装置なのですが、特徴や性能などに違いがあります。

そこで、この記事ではHDDとSSDの違いについてご紹介していきます。使用目的によっては向いている装置が異なるので、新しい装置の購入を検討している方や作業効率を向上させたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

 

HDDってどんな記憶装置?

パソコンに採用される代表的な記憶装置として知られる「HDD」は、内部で回転する円盤型の磁気ディスクでデータの読み書きを行う装置です。最近では外付けタイプの装置も販売されているので、使用されている方は多いでしょう。

そんなHDDですが一体どのような性能を持っているのでしょうか?ここでは、そんな代表的な記憶装置であるHDDの特徴と性能についてまとめてみました。SSDの特徴や性能と比較するためにも、以下でご紹介する内容をぜひ参考にしてみてください。

 

大量のデータ管理に適している

HDDは1台あたりのデータ保存容量が大きい装置なので、大量のデータ管理に適しているといった特徴があります。現在では最大で16TBと大容量のものが販売されているので、膨大なデータの保存・管理には最適な記憶装置だと言えるでしょう。

また、容量に対して価格が安価なので、誰もが手に入れやすい装置でもあります。パソコンに内蔵されたHDDだけでは容量が足りないという場合は、データの保存用として外付けタイプを使用されている方も多いです。

 

トラブルが発生してもデータ復旧が比較的に容易

一般的なHDDの平均寿命ですが、約3年半前後だと言われています。時間で表すのであれば、1日あたり8時間使用していると3年半ほどで寿命が尽きて故障してしまいます。つまり、記憶装置は永遠に使用できるものではなく消耗品なので、定期的なバックアップを行うことが推奨されています。

しかし、場合によっては予兆なく突然故障数ことも少なくないので、もしもの時にはデータ復旧が必要になるでしょう。そのようなとき、HDDであれば比較的にデータ復旧が容易にできると言われています。

故障の場合はプロのデータ復旧業者への依頼が必要ではありますが、HDDの性能からして復旧成功率が高いと言えるので、高確率で目的のデータを取り出すことができるでしょう。

 

精密部品で製造されているため衝撃に弱い

この記憶装置は精密部品によって製造されているため、耐衝撃性が低いといった弱点があります。例えば、ノートパソコンを持ち運んでいる最中にどこかでぶつけてしまった、外付けHDDを床に落としてしまったなど、このような場合には故障してしまう可能性が高いです。

また、取り扱いに注意していたとしても、稼働中の振動で内部の部品が接触することで動作不良を起こす、または故障してしまう場合もあります。そのため、少しでも作業中に違和感があるようであれば、突然のデータトラブル発生に備えておく必要があるでしょう。

 

SSDの特徴と性能

近年、タワー型やノート型を問わず採用率が高くなっている「SSD」は、HDDに比べて高い性能が大きな特徴となっています。そのため、HDDから換装を検討している、またはすでに行ったという方も多いでしょう。

ここでは、そんなSSDの特徴と性能についてまとめてみました。前章でご紹介した記憶装置との比較はもちろん、具体的な性能について知りたいという方は、ぜひ以下でご紹介する内容を参考にしてみてください。

 

データの読み書きが高速で行える

この記憶装置の最大の特徴はデータの読み書きが高速で行えることです。サクサクと処理を進めることができるのでストレスを感じることがなく、作業効率の向上が可能になります。

その理由は、データの読み書きを行う部品にメモリーチップが採用されているからです。そのため、容量の大きなデータでも短時間で読み書きが行えるので、スムーズな作業が可能となっています。

 

コンパクトサイズで重量が軽い

SSDの内部にはメモリーチップを採用しているため、本体サイズはとてもコンパクトですし重量も軽い装置となっています。そのため、パソコン本体を軽量化にも繋がると言えるでしょう。

また、最近では外付けタイプの装置も販売されています。コンパクトで軽量といった点では持ち運びにとても便利な外部記憶装置なので、パソコンのデータ容量だけでは管理できないという方にはおすすめかもしれませんね。

 

衝撃に強く平均寿命が長い

小型で軽量な記憶装置ではありますが、衝撃に強く故障しづらいという特徴を持っています。記憶装置はいずれ壊れてしまう消耗品なので、故障に強いといった点はSSDの強みでもあります。

また、平均寿命は約5年と長く使用できるのも特徴の1つです。耐衝撃性や寿命ではHDDよりも性能が高いので、あまりにも酷使するような使い方や激しい衝撃などを加えなければ約5年は何事もなく使用できるでしょう。

 

商品価格が高く手を出しづらい

特徴や性能から見るとSSDを使用したいと考える方は多いと思いますが、データ保存容量に対しての価格が高い装置となっています。そのため、なかなか手を出しづらいといった点がこの装置の弱点だと言えるでしょう。

しかし、データ処理速度の高速化や作業効率の向上、平均寿命が長いなどの性能面ではHDDを上回るのは確かです。とはいえ、容量が大きくなればなるほど商品価格は高額になるので、使用目的や購入予算をしっかりと考慮してから選ぶことをおすすめします。

 

使用するメリット・デメリット

これまでの内容からそれぞれの特徴や性能についてはお分かりいただけたと思います。目的に合った使い方をすれば、どちらの記憶装置を選んでも効率よく使用することができるでしょう。

しかし、実際に使用した場合に「どんなメリットやデメリットがあるの?」と気になる方もいるのではないでしょうか?そこで、ここではそれぞれ使用するメリット・デメリットについてまとめてみました。

 

HDDのメリット・デメリット

データ容量が大きな記憶装置を安価で購入できるのがHDDの最大にメリットです。大量のデータを管理する場合はそれなりの容量が必要なので、パソコンの容量不足で困っている方にはおすすめです。

しかし、データの処理速度が遅く衝撃に弱い装置なので、作用効率の低下や突然データトラブルが発生する可能性があるといったデメリットがあります。特に、装置の故障は前兆なく突然起きることも多いので、定期的バックアップを取っておく必要があるでしょう。

 

SSDのメリット・デメリット

データの読み込み・書き込みなどの処理速度が高速で行えるのがSSDの最大のメリットです。容量の大きなデータでもストレスを感じることなく作業を進められますし、パソコンも早く起動することができます。

また、耐衝撃性に優れ平均寿命が長い装置なので、故障しづらく長期間使用できるのもメリットの1つです。しかし、HDDよりも価格の高い機器なので、気軽に購入できないといったデメリットがあります。

 

目的に合わせて選ぶことが大切

動画や音楽などの容量が大きなデータを保存する、低予算で購入したいという方であればHDDがおすすめです。安価で購入できるので、パソコンの保存容量に空きがないという場合はこちらを購入すると良いでしょう。

また、処理速度の高速化や作業効率の向上などを目的としているのであれば、価格が高額なので簡単に手を出せないといったデメリットはありますが、性能の高いSSDを購入してみてはいかがでしょうか?