メーカーとデータ復旧会社、どちらにデータ復旧を依頼すべき?
パソコンにトラブルが発生した場合、大切なデータだけでも取り出すために専門業者への依頼を検討する方は多いでしょう。そこで質問ですが、データの復元を目的としている場合、依頼先は「メーカー」「データ復旧会社」のどちらを選ぶべきなのでしょうか?
パソコン関連のトラブルについて調べていると、メーカーへの修理依頼などがおすすめされています。そのため、このような状況ではどちらに依頼すべきなのかと迷う方が多いよと言われています。そこで今回はメーカーとデータ復旧会社のどちらに復旧依頼をするのかについて、詳しくご紹介していきます。
メーカーは機器の動作回復がメイン
メーカーが行っている修理サービスは、「機器の動作回復を目的としたサービス」を提供しています。何らの理由で故障したパソコン機器の修理や交換など、正常に起動させる修理サービスを行うのが特徴です。
また、サービスの目的は機器の動作回復なので、修理を依頼した機器に保存されたデータの復旧はもちろん、消去・破損などの保証は一切行っていないと言われています。しかし、HDDやSSDの修理を依頼した場合、元の機器に保存されたデータを新しい機器へと移行してくれることがあります。
しかし、全てのデータを確実に移行してもらえる補償はないので、修理を目的として依頼する場合でもデータのバックアップは取っておいたほうが良いかもしれませんね。
データ復旧会社はデータの復旧がメイン
データ復旧会社が行っているサービスは、その名の通り「データ復旧サービス」を提供しています。HDDやSSD、外付け対応の記憶媒体など、さまざまな機器に保存されているデータを安全に取り出すことを目的としたサービスを行っています。
また、データ復旧に関しては障害の原因を問わず高確率でデータを取り出すことが可能です。そのため、物理的に故障した記憶媒体からのデータ復旧も、適切な方法で取り出せると言われています。
しかし、消えたデータに新しいデータを上書きした場合、元のデータを復元することはできないと言われています。そのため、データトラブルが起きたときはすぐに機器の使用を中止して、余計なトラブルが起きないよう注意が必要です。
また、復旧会社の場合はメーカー修理のような機器の動作回復は期待できません。復旧作業によって不調だった機器の機能が正常に戻ることはありますが、修理が行われたわけではないので、突然故障する可能性があるでしょう。
データ復旧を依頼するなら復旧会社!
これまでの内容からおわかりいただけたと思いますが、データ復旧の依頼を目的としているのであれば、データ復旧会社へと依頼するのが正しい選択です。メーカーの場合はデータの安全を保障してもらうことができないので、最悪の場合は重要なデータを完全に失ってしまうでしょう。
しかし、データ復旧会社であれば高確率でデータ復旧を成功させることができます。ですが、復旧会社は機器の修理を行っていないので、依頼後は正常に起動する記憶媒体でデータの管理を行いましょう。
修理とデータ復旧の両方が目的の場合は?
機器の修理とデータ復旧の両方を目的とする場合、どちらから依頼すれば良いのでしょうか?この場合、最初にメーカーへ依頼してしまうと、復元したいデータが消えてしまうかもしれません。
そのため、修理とデータ復旧の両方を目的とするなら、まずはデータ復旧会社に依頼しましょう。そして、無事に復旧が完了した後にメーカーに修理の依頼をすることで、調子の悪かった機器の状態も回復させることができるでしょう。