フォーマットしてしまった外付けHDDのデータを復旧する方法
パソコンだけでは保存しきれないデータの保存先として優秀な外付けHDD。大容量の製品でも安価で購入することができますし、屋外への持ち運びにも便利な記憶装置です。
そのため、膨大なデータを管理している方であれば、普段から活用しているのではないでしょうか?
そんな外付けHDDですが、使用中にフォーマットの実行を促すメッセージが表示され、どういった機能なのかも知らない状態で実行してしまった経験はありませんか?フォーマットすると保存データを全て失ってしまうので、大事なデータを保存していたのであれば非常に困ってしまいますよね?
そこで、この記事ではフォーマットしてしまった外付けHDDのデータ復旧方法についてご紹介していきます。また、フォーマットの機能やどういった場合に実行を促すメッセージが表示されるのかもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
フォーマットってどんな機能?
「外付けHDDをフォーマットしてしまった」このような方の多くは、フォーマットがそういった機能であるのかを理解しておらず、実行を促すメッセージが表示されたから実行したというケースが非常に多いと言われています。
機能性を知らないままの実行は後に困ってしまう状態を招いてしまうので、まずはフォーマットについての基礎知識を把握しておくことが大切です。そこで、ここではフォーマットの機能についてまとめてみました。
「フォーマット=初期化」ではない
ネット上で調べてみると、「フォーマット=初期化」のような説明がされています。しかし、一見すると同様の機能のようにも思えますが、実はそれぞれの機能には大きな違いがあることがわかりました。
まずフォーマットの機能ですが、新たにシステムファイルを構築することできれいに整えることができます。この際に既存のデータにはアクセスできなくなってしまうため、フォーマットは初期化と同じだと紹介されていることが多いようです。
一方、初期化は保存データを全て削除する機能となっていて、簡単に言うと製品が出荷される状態にすることができます。そのため、初期化を行うと外付けHDD内には一切のデータが残らず、まっさらな新品の状態になってしまいます。
フォーマット機能の存在理由
「そもそもフォーマット機能は必要なのか?」この記事を読んでいる方の中にはこのように考える方もいるのではないでしょうか?しかし、この機能は機器の初期不良の確認や使用するパソコンに合わせたシステムファイルの構築、何らかが原因で発生したエラーの解消などに使用する機能となっています。
他にも、これまで使用していたOSとは異なるOSに使用する場合、適応させるために必要な機能でもあります。このような理由での使用が必要になる場合があるため、フォーマット機能が存在するようです。
しかし、実行すると既存データにアクセスできなくなってしまうので、機能性と実行が必要な理由を理解しておかなければ、データトラブルで困ることになるので注意が必要です。
機能の種類によって使用目的が異なる
フォーマット機能には機器の初期不良をチェックする「通常フォーマット」、簡単にデータ削除を行う目的で使用されることの多い「クイックフォーマット」の2種類が存在します。目的によって使用する方法が異なり、通常フォーマットは作業完了までに時間がかかる場合がある、クイックフォーマットは外付けHDDの不具合をしっかりと確認でいないなどの違いがあります。
それぞれでメリット・デメリットが存在しますが、目的に合わせて実行することで効果的に活用することができると言えるでしょう。とはいえ、何度も言うように既存データにアクセスできなくなるので、実行前にはよく検討して自己責任で行ってください。
実行を要求された!その原因とは?
実際にフォーマットを実行してデータトラブルを起こす原因として、「使用中にメッセージが表示されたから」「フォーマットを促されたから実行した」というケースが多いと言われています。
しかし、メッセージが表示されたからと言って必ずしも実行が必要だというわけではありません。ここでは、そんなフォーマットの実行を要求される原因についてまとめてみたので、一つひとつ見ていきましょう。
外付けHDDに何らかの障害が発生
使用中に外付けHDDに何らかの障害が発生した場合、問題を改善するためにフォーマットを促すエラーメッセージが表示されることがあります。しかし、ここで実行してしまうとデータ復旧が困難になる可能性もあるので、エラーが表示された際にはフォーマットを行うのではなく、機器の使用を中止してデータ復旧会社に相談することをおすすめします。
復旧困難な状態になった場合、プロのデータ復旧会社でもデータを復元できないというケースも少なくありません。何もしないままの方が高確率で復旧できる可能性があるので、安易に実行しないよう注意しましょう。
保存容量が残り少ない状態になっている
外付けHDDのデータ保存容量が残り少ない状態の場合にもメッセージが表示されることがあります。しかし、ここで実行してしまうと保存しているすべてのデータにアクセスできなくなるので、メッセージが表示された場合は「いいえ」を選択してください。
また、ッセージの表示原因が容量にある場合、不要なデータを削除するなどをして整理すると、正常に外付けHDDを利用することができるようになるでしょう。それでも問題が改善されない場合は、一度プロに相談してみてはいかがでしょうか?
外付けHDDをフォーマットしたときの復旧方法
万が一、誤って外付けHDDをフォーマットしてしまった場合でも、実行後にデータの上書きさえ行っていなければアクセスできないデータを復旧することができます。それでは、どのような方法を使えばデータ復旧が可能になるのでしょうか?
ここでは、フォーマットした外付けHDDのデータ復旧について2つの方法をご紹介していきます。「どうしよう、間違えてフォーマットしてしまった…」という方は、以下でご紹介する方法をぜひ試してみてください。
「データ復旧ソフト」を使って自分で復元する
手軽に行えるデータ復旧の方法として、データ復旧ソフトを使う方も多いようです。ソフトによっては有料版もありますが、高機能なフリーソフトもたくさん存在するので、お金をかけずにデータ復旧を行うことができます。
しかし、使用するソフトによって使い方が異なりますし、表示言語が英語のみとなっているソフトもあります。そのため、データ復旧ソフトを使ったデータ復旧方法を試す方は、ご自分の使いやすいソフトを探し、事前に使い方を把握してから実行してみてください。
信頼できる「データ復旧専門会社」に依頼する
上記では手軽に行えるデータ復旧ソフトを使った方法をご紹介しましたが、場合によっては復旧できなかったというケースも少なくありません。また、人によっては調べてみてもイマイチ使い方がわからないという場合もあるようです。
このような場合には、プロのデータ復旧専門会社に依頼することをおすすめします。データ復旧専門会社であれば復旧成功率が高いので、ほぼ確実に目的のデータを取り戻すことが期待できます。
しかし、データ復旧専門会社の中には根拠のない復旧成功率を謳っている、復旧に失敗しても高額な費用を請求するといった悪徳業者も存在します。そのため、依頼先を探す・選ぶ際にはしっかりとその会社について調べる必要があるでしょう。
DRAJ加盟企業なら依頼先として安心・安全!
悪徳業者の撲滅に向けた活動を行っている企業団体「データ復旧協会DRAJ」には、信頼性の高いデータ復旧専門会社が複数加盟しています。高い復旧技術・セキュリティ体制に定評があり、相場に基づいた費用でサービスを提供しています。
また、もしも復旧できなかった場合には依頼費用が無料になるので、安心してサービスを利用できます。外付けHDDに重要なデータが保存されていても安全に復旧してもらえるので、プロへの依頼が必要な場合にはDRAJ加盟企業への相談がおすすめです。